NHK「モーガン・フリーマン 時空を超えて」とは?「不老不死は実現するのか」ほか

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追記:2018年3月、Eテレでの放送は終了しました(3月8日)

NHK「モーガン・フリーマン 時空を超えて」過去の放送内容例

(2016年10月時点)

 

2016年

4月8日 新「不老不死は実現するのか」

 15日  「人間にとって神とは何か」

 22日  「宇宙人との遭遇、その時人類は」

 29日 選「不老不死は実現するのか」

5月6日  「第六感は存在するのか」

 13日  「パラレルワールドは存在するのか」

 20日 選「死後の世界はあるのか」

 27日 選「人間にとって神とは何か」

6月3日 選「死からよみがえることはできるのか」

 10日 選「時間は存在するのか」

 17日 選「第六感は存在するのか」

 24日 選「パラレルワールドは存在するのか」

 26日 選「不老不死は存在するのか」

7月1日  「宇宙は生きているのか」

  8日  「私は何者なのか」

 15日 選「宇宙人との遭遇 その時人類は」

 22日 選「死後の世界はあるのか」

 29日  「太陽のない世界 人類は生存可能か」

 8月5日 選「死からよみがえることはできるのか?」

 12日 選「時間は存在するのか?」

 19日 選「宇宙は生きているのか?」

 26日 選「私は何者なのか?」

9月2日  「他人の脳をハッキングできるか?」

  9日  「運命か?自由意志か?」

 16日 選「太陽のない世界 人類は生存可能か?」

 23日 選「人間にとって“神”とは何か?」

 

10月7日「この世界は現実なのか?」

 

*選は再放送の意味

 当記事は個人的な番組の感想などの内容を、加筆修正したものです。(2018年3月26日)

「モーガン・フリーマン 時空を超えて」とは

 

実力派俳優として映画でおなじみのモーガン・フリーマンさんですが、この人がナレーションをつとめる秀逸で、興味深い科学ドキュメンタリー番組をご紹介します。

NKK・Eテレでの放送なので、少々マイナー感があり、あまり知られていないかもしれません。

 

私は昔から「人は死んだらどこへ行くのか」「宇宙人はいるのか」などの話が好きです。

 

「目に見えないものは信じない」という人が多いけれど、私はむしろ「目に見えないものの方を信じる」タイプかもしれません。

(幽霊とかUFOのことではなくて、スピリチュアリティのことです。

 

そちら系には関心がなくても、多くの人にとって「脳科学」なら興味があるのではないでしょうか。

 

また科学の比較的新しい分野である「量子力学」が、常識ではちょっと考えられないような実験結果と仮説に満ちていることを知りたいのなら、この番組ほど最新の研究を、わかりやすく教えてくれる番組は、ほかにないかもしれません。

 

「モーガン・フリーマン 時空を超えて」は、量子力学に基づいた大胆な仮説や、脳科学や不老不死の最新の研究、心理学、哲学についてなどの、質の良い情報を得ることができます。

 

また、各シリーズの内容が一定の科学的見地に基づいているため、うさん臭さがないのです。

 

2016年4月にシリーズがNKK・Eテレでの放送がはじまりましたが、その前年には単発で放送されていました。惜しまれつつも2018年に放送が終了しましたが、いい番組だったので再放送に期待したいところです。

 

この「モーガン・フリーマン時空を超えて」は、「いぶし銀の演技が光るモーガン・フリーマンのナレーションが番組の進行役、未知の世界を探求する知的エンターテインメント番組」と、NHK公式サイトで紹介されていました。

 

「時間」というものは、宇宙に実在するのか?

「時間は存在するのか」」ではたとえば、現代人が普段気にも留めない、あって当たり前の

「時間」というものは、宇宙に実在するのか?

そもそも時間の定義は何か?

1日をただ数字で刻むものにすぎないのか?

時間とは脳で構築しているものなのか?

などなどが紹介されていました。

 

世界の第一線で活躍する物理学者や哲学者が、このような一見哲学にも思える様々なテーマの真実に科学的に迫る、という番組です。

ですが私のようにその分野には全く疎い者でも、映像や画像を交えることで、わかりやく解説しています。

 

内容はまさに時空を超えます。

ぶっ飛びます・・・。

驚きの連続です。

 

「不老不死は実現するのか」

 

この放送での「人体の冷凍保存」の話は衝撃的でした。他に個人的に一番印象的だったのが、数理物理学者ティプラーによる「オメガポイント」の考察です。

「不老不死は実現するのか」

 

命に限りがあるからこそ、人間は死を恐れるとともに行動を駆り立てられる。

 

永遠の生を獲得したら、人生にどんな変化が起こるのか?最先端の科学が不老不死に迫る。

 

今回のテーマは「不老不死」

 

バイオロボットの開発や、人体の冷凍保存、脳のデジタルコピー、はたまた量子コンピュータを使った人工生命体のシミュレーションまで、最先端の科学の研究者たちが実現に向けてさまざまなアプローチで迫り、持論を展開する。

 

もし、不老不死が実現したとして、果たして人類は幸せになれるのだろうか?(アメリカ)

 

「不老不死」シュミレーション仮説のオメガポイント

 

以下、上記の番組後半の抜粋です。

 

アインシュタインは言ったそうです。

 「宗教なき科学は不完全であり、科学なき宗教にも欠陥がある。」

 

アメリカの数理物理学者ティプラーはこのまま科学が進歩を続けていけば

「人間と神と宇宙が一体になるときがくる」と言うのです。

 

それがオメガポイントと呼ばれるもの。

 

「オメガポイントとは宇宙の終わりの時、もっと正確にいえば私たちの子孫が地球の外に広がり、宇宙全体を呑み込む時のことです。」

 

「現代の物理学の法則に基づけば、

物体を純粋なエネルギーに変えることが可能です。」

 

ティプラーによれば、私たちの子孫はオメガポイントにおいて、無限の能力を獲得し、それによって宇宙コンピューターを作り、祖先の歴史上におきたあらゆる出来事をシュミレーションとして、再現し始めると言うのです。

 

はるか未来の私たちの子孫にとって、今の人類は知的生命体として最初の祖先にあたります。

 

私たちがどんな存在だったかに興味を持ち、その無限の能力でありとあらゆる人々が復活させられるとも。

 

そのような未来が訪れるはずだという仮説では、よみがえった人はもう二度と死ぬ必要がありません。

 

一般人には理解不可能なのですが、私たちの子孫が地球の外に広がり、宇宙全体を呑み込む時というこの仮説にはロマンを感じます。 

 

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The Clock Of The Long Now: Time and Responsibility

 一万年の時を刻む、「ロング・ナウ時計」も紹介されていました。人々に、一万年という時間に思いをはせてもらうために作られたのだとか

 

不老不死までは行かなくても、例えば医学の進歩によって、もし人間の寿命が延びるとしたら、人々の価値観や精神は大きく変貌することになるようです。

 

番組で物理学者ヴェドラルは言います。

「人間の価値観の多くは、命に限りがあるという法則

に基づいている。」

 

「まわりの人に対して抱く愛情も、いつかこの人がこの世を去ってしまう事実によって、より一層愛が強まるはずです。」

 

「永遠に生きられるとすると、そんな価値観のいくつかは大きく変わり、消え去っていくでしょう、恋愛や結婚の形も。」

 

「今でさえ多くの人が離婚します。」

 

「千年生きられるとなれば、人は何度も恋愛して結婚を繰り返すはずです。」

 

この放送によれば今、多くの科学者が、好む好まざるにかかわらず、人類はやがて死を克服し永遠の命を獲得すると考えているとのことでした。

 

ええっ~???私達の子孫はいずれ不老不死を実現するのでしょうか・・・。

 

もし永遠に生きられるとすれば、それに見合った新しい生き方を学ぶ必要があるようですね。全ての価値観が崩壊してまさに新しい世の中になるのでしょう。

 

限りある命だからこそ、私たちに人間らしさをもたらしているのだと、今回改めて考えさせられました。

 

「千年生きられるとしたら、恋愛と結婚を繰り返すことができる」にはちょっと魅力を感じますが・・・?

 

フランク・ティプラー博士の「オメガポイント」がいつか到来して、不老不死などいとも簡単に成し遂げられる未来とは、今の私達には想像もつかない、SFか夢のような世界のようです。

 

尚、NHKで放送された「モーガン・フリーマン時空を超えて」の全エピソードのタイトルをこちらに書いています。全放送を見終えたあとの感想なども追記しました。

blog.soboku.jp

 「ランダムアクト・オブ・カインドネス」

 

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How do we change the world? One Random Acts of Kindness at a time.

「どうすれば私たちは世界を変えられるか。見返りを求めない思いやりあるアクションをひとつづつ。」モーガン・フリーマン

 

 

Random Acts of Kindnessという全米で広がるムーブメントがあります。

 

特定性のない(ランダムな)親切な行為のことで、

相手に見返りを一切期待せず、

見ず知らずの人も含めて他の人に親切な行為

をすることです。

 

ひとりひとりの誰かに対する無私無欲の心が、世界を救うということです。

 

見返りを求めない無条件の愛の大切さ。

 

人のためだけに何かを無心で行うことは、実は自分のためでもある

ということもあります。

 

善行も「させて頂く」という気持ちが必要だと私は思います。

 

 

不朽の名作「ショーシャンクの空に」

個人的にこれまでに見た中で、もっとも感動した映画と言えば

モーガン・フリーマンとティム・ロビンス主演の、不朽の名作「ショーシャンクの空に」があげられますが、「一度は見るべき映画ベスト3」などのランキングの常連です。

 

「生きる希望」を持つ素晴らしさが心に残る映画のひとつですが、

この映画だけは何度見ても心が震えるほどの感動を覚えます。モーガン・フリーマン氏はこの映画ではまだまだお若いです。当時も今も俳優としての魅力に満ち溢れた方です。

 

「モーガン・フリーマン時空を超えて」のナレータ役は、まさにはまり役で、多くの人が氏の魅力に引き込まれるように視聴してしまうことが、この番組が人気番組である所以なのではないでしょうか。

 

以上、モーガン・フリーマン氏に関連した内容3つ取り上げました。

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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